試合レポート【PRIDE JAPAN 富山2022決勝戦】

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20220829Mon

全国より選抜されたチームを7リーグに分け富山県富山市にて4日間で開催された学童野球大会。
富山市民球場アルペンスタジアムにて行われた決勝戦の模様をお伝えします。

オール富山少年野球クラブ(富山) vs 黒石ベースボールクラブ(青森)

初回。先攻の黒石ベースボールクラブは2番村岡選手がセンター前安打で出塁。3番後藤選手もレフト前安打で続きチャンスを作ります。

この大会投打で活躍の黒石ベースボールクラブ村岡選手

ところが1アウト一二塁の場面からオール富山少年野球クラブ吉田(玲)投手が牽制アウトを取り得点を与えません。

オール富山少年野球クラブ吉田(玲)投手

するとその裏。今度はオール富山少年野球クラブ先頭打者の深井選手がセンターオーバーのスリーベースを放つも、黒石ベースボールクラブ村上投手が後続を抑え両チーム初回を無失点で切り抜けます。

黒石ベースボールクラブ村上投手

2回裏には、準決勝で3安打に3盗塁を決めた富山少年野球クラブ5番吉田(玲)選手がライト前安打で出塁し盗塁を狙いますが、黒石ベースボールクラブ後藤捕手が素早く反応し阻止。機動力を封じ込めます。

試合が動いたのは3回。表を無失点で終えたオール富山少年野球クラブは、黒石ベースボールクラブサード佐々木選手のファインプレーで1アウトとなるも、1番深井選手が左中間を抜けるスリーベース安打を放ち2番林選手の進塁打で先制点を挙げます。

長打が魅力のオール富山少年野球クラブ深井選手

さらに4回裏。オール富山少年野球クラブは、この回先頭の4番平田選手が死球を受け出塁すると、1アウト二塁のチャンスに6番吉田(悠)選手が右中間を抜けるタイムリースリーベースを決め追加点を挙げます。

タイムリーを放つオール富山少年野球クラブ吉田(悠)選手

オール富山少年野球クラブは、尚も続くチャンスで7番坂林選手が四球を選び出塁。ランナー一三塁となり盗塁を狙うも、またも黒石ベースボールクラブ後藤捕手が阻止し流れを渡し切りません。

この試合2つの盗塁阻止を決めた黒石ベースボールクラブ後藤捕手

5回を両チーム無失点で終え最終回。黒石ベースボールクラブは2アウトから2番村岡選手がレフト前安打で出塁しますが、オール富山少年野球クラブバッテリーと堅い守備の前に1点が遠く、オール富山少年野球クラブが地元開催の全国大会で初代王者に輝きました!!

優勝 オール富山少年野球クラブ

MVP 吉田(玲)投手

準優勝 黒石ベースボールクラブ

選手ファーストの学童野球大会を

閉会式でプライドジャパン事務局の吉川代表が挨拶に込めた大会への思いです。
私自身、学童野球を取材していると「選手たちは理不尽な思いをしていないだろうか」と考えさせられることがあります。
学童野球は大会の開催数が少なく選択肢が狭いことで、運営側の都合が優先されてしまうような大会でも需要があり、いつまでも改善されていないように感じます。
そんな現状に吉川代表は”とにかく選手が楽しい大会を開催したい”と学童野球大会の開催を決め、現在では年に数回全国大会を開催するほどの規模に。
今回初開催となった富山大会にお邪魔させていただきましたが、選手・チームだけでなく、応援席、審判員や運営スタッフまで大会を楽しんでいる姿が見られました。
選抜チームだけあって野球の上手さはもちろんのこと、マナーや相手チームに対する尊敬の言葉がベンチから多く聞かれたのも印象的でした。
最終日はプロが使用するグラウンドにアナウンス付き。プライドジャパンではおなじみのヒーローインタビューも盛り上がりを見せていました。

初めて訪れた富山でしたが、グラウンドはどこも綺麗で、現地の審判員の方は気さくで優しく、海の幸は抜群に美味しくて、すっかり富山ファンに。来年以降も開催する予定とのことで、今からもう楽しみです!

PRIDE JAPAN少年軟式野球大会
http://pridejapan.net/pjjunior/