試合レポート【第2回お伊勢さん杯全国少年軟式野球大会決勝戦】

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20211228Tue

全国より選抜されたチームにより三重県伊勢市にて3日間で開催された学童野球大会。
常にポジティブで明るい掛け声が飛び交うKOMATSUDREAMSと、厳しいアドバイスの中に愛を感じられる竹城台少年野球クラブ。ダイムスタジアム伊勢で行われた決勝戦の模様をお伝えします。

KOMATSUDREAMS(石川) vs 竹城台少年野球クラブ(大阪)

先攻のKOMATSUDREAMSは、初回から3番宮浦選手が右中間を抜けるスリーベース安打を放ちチャンスを作るも竹城台少年野球クラブバッテリーにうまく打ち取られ得点には至りません。

打撃に加え足の速さが魅力のKOMATSUDREAMS宮浦選手

するとその裏。竹城台少年野球クラブ先頭の安田選手が死球により出塁。2番松尾選手がレフト前安打を放ち続くと、3番長岡選手の左中間を抜けるタイムリーツーベースで先制点を挙げます。

先制タイムリーを放つ竹城台少年野球クラブ長岡選手

さらに竹城台少年野球クラブは相手のバッテリーエラーの間に1点を追加し、4番田中選手も死球を受け1アウト二三塁とすると、6番岡澤選手のスクイズが決まり初回から3得点を挙げます。

先制を許したKOMATSUDREAMSですが、スクイズの間に尚も二塁から追加点を狙う竹城台少年野球クラブ田中選手をホームでアウトとしダブルプレーをもぎ取ります。

2回。表を無失点で終えた竹城台少年野球クラブは、2アウトから9番春田選手がレフト前安打で出塁するとすかさず盗塁を決め、1番安田選手の内野安打の間にホームを陥れ追加点を挙げます。

好走塁を見せた竹城台少年野球クラブ春田選手

しかし強豪揃いのこの大会で決勝までの3試合、わずか3失点のKOMATSUDREAMS投手陣を牽引してきた濱田捕手が盗塁を阻止し、2回を最少失点に抑えます。

3回表には竹城台少年野球クラブライト前川選手が好守を見せ、4回裏にはKOMATSUDREAMS北翔至投手が牽制アウトを取る等、決勝戦にふさわしいハイレベルなプレーが繰り広げられます。

5回を両チーム無失点で終え6回裏。竹城台少年野球クラブ3番長岡選手が死球を受け4番田中選手の内野安打の間に三塁まで進むと、ここでKOMATSUDREAMSは柳橋投手をマウンドへ送ります。

チームのために常に全力プレーの竹城台少年野球クラブ田中選手

KOMATSUDREAMS濱田捕手がファールフライに素早く反応し1アウトとするも、竹城台少年野球クラブ6番岡澤選手の打球に三塁ランナーの長岡選手が好走塁を見せ生還。竹城台少年野球クラブが終盤に追加点を挙げ5点差とします。

この大会で何度も高い守備力を見せたKOMATSUDREAMS濱田捕手

最終回。KOMATSUDREAMSは4番柳橋選手の内野安打に、途中から出場の北和真選手の打球がエラーを誘い1アウト一三塁のチャンスを作ります。

途中出場のKOMATSUDREAMS北和真選手

しかし竹城台少年野球クラブエース松尾投手の前に打線が繋がらず!竹城台少年野球クラブが、第2回お伊勢さん杯を制し優勝旗を手にしました!!

竹城台少年野球クラブ松尾投手

優勝 竹城台少年野球クラブ

準優勝 KOMATSUDREAMS

冒頭でも述べたように、常にポジティブな声が飛び、選手がエラーをしてもエラーを責めることなくカバーに入った選手を褒め士気を高めるKOMATSUDREAMS。対する竹城台少年野球クラブは、選手へ厳しい言葉がかけられる場面が見受けられました。しかしその言葉は理不尽に厳しいのではなく選手に対する信頼から。選手は”チームのため、仲間のために”と思いやりの気持ちを生み出し、その気持ちがプレーに反映されていたように感じました。私には一見両極端に思えた両チームでしたが、どちらのチームも仲間に対する思いやりの精神を育み、それが努力へとつながりチームを強くしているんだなと思いました。
ダイムスタジアム伊勢のきれいなグラウンドに感動する選手、スタメン発表にはしゃぐ選手、実力が発揮できず悔し涙を流す選手、ボール拾いに全力の選手、そんな選手たちと真剣に向き合う監督コーチ、各地から駆け付け声をからし応援するスタンド。今年もたくさんのことを学ばせていただきました!!

PRIDE JAPAN少年軟式野球大会
http://pridejapan.net/pjjunior/